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      折本 Oribon

      折本とは

      折本とは、もともと、軸になる棒に長い紙がぐるぐると巻かれた「巻物」から発展した書物の形態です。巻物は、長い紙を折らずに、コンパクトに収納できる優れた書物形態です。しかし、読み進めた後にきちんと巻き直さなくてはいけなかったり、途中の部分を見たくても、すぐに開いて見ることができなかったり、気軽に扱うには少し難しい形態でもありました。

      折本の誕生

      そこで、扱い易いように、巻物の軸を外して、長い紙を蛇腹状に折り畳むという、巻物の改装が行われるようになりました。さらに、折り畳んだ紙の表と裏に表紙を付けて、丈夫にしたものが作られるようになり、「折本」という形態が普及していきました。

      折本の定着

      次第に、初めから折本の形態で作られる出版物も増えました。旅の途中、着物の懐に入れて、さっと取り出して開く地図にも、折本の形態は適していたようです。その他、お坊さんがお経を唱える時に使う経本、書道で使うお手本帳、行事などを記録した暦帳、儀式の進行表なども、折本として作られました。携帯して頻繁に開閉したり、開いた状態で置いて使うこともできる為、書物の内容によっては大変便利な形態であったと考えられます。


       

      折本の広まり

      その後、無地の折本も作られるようになりました。書や絵を描いたり、持ち運んで気軽に見せ合ったりできる為、書画帳としても好まれたようです。御朱印帳や、落款の記録、近年ではスタンプブックとしても使われています。

      折本の使用例

      本紙が厚手に作られた無地の折本は、大切な書簡や、小さく切り取った貴重な紙や布を貼付ける「手鑑帳(てかがみちょう)」、今でいうスクラップブックとしても使用されました。 優れた古い書の他、現在では手に入らないような紙や布が貼付けられた手鑑帳は、歴史資料としても重要であり、大切に保管されているものが多くあります。


       

      折本さまざま

      以上のように、内容や目的によって、様々な形の折本が作られてきました。サイズが大きいもの、小さいもの、形が縦長のもの、横長のもの、また、表紙が硬いもの、柔らかいものもあります。本紙についても、長い紙をただ折り畳んだものと、折った紙を重ねて、折り目を糊で留めて作ったものがあります。紙が厚いもの、薄いものもあります。このように、形態や作り方の違いがありますが、折り畳まれて蛇腹状になった本紙に、表紙が取り付けられている構造が、折本の基本的な形態です。

      最後に

      折本の使い方や扱い方に決まりはなく、本やノートと同じです。ただ、めくり方についてだけ、おすすめの方法があります。普通、ページをめくる時、紙の端をつまんで送りますが…折本ならでは生じる“折り目”の間に指を入れ、ゆっくりページを起こして、送っていく方法です。こうすると、指でつまんだ箇所が折れたり、汚れたりしにくくなります。

      現在、書物の形態として一般的な冊子本の普及により、折本を目にする機会は次第に少なくなりました。しかし、開き易さや、数ページを開いて見通せる点など、その利点を活かし、現在も様々な場で使用され続けています。 

       

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