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      辻村史朗の早苗 SANAE (rice sprout)


      「早苗」SANAE

      「サナエの絵があるんやけど、サナエ、サナエの絵、
      30年くらい前かな?描いたのはもっと前やったかな?開けてみて」

      辻村さんの話を伺いながら、奥様は「ミエコさん」だし、どなた?と思いながら、箱を開けてみました。するとぴーんと水のはったたんぼに植えられた苗が、美しく輝く景色が広がっていました。「あーこういう綺麗な田んぼを早苗と言うんですね」と納得しながら見ていたら、「田植えのこの瞬間だけ、この季節だけを早苗いうんやて」と辻村さんに教えていただいたわけです。


      苗代から田んぼへ植える頃の稲の苗を「早苗」と呼ぶそうで、春に撒いた種が苗になり、初夏に田植えをするそんな季節を表す季語にもなるんだそうです。この「早苗」を入荷したのが、去年の初夏、見せるための準備にもたついている間に、夏がきて、季節が過ぎ去ってしまったので、ようやくおとづれたこの機会にぜひ紹介したいと思っています。

      日本語というのは、豊かな、また見方を変えれば、自然の微妙な様を絶妙に汲んでいるようで、水を張った田んぼに苗の束を投げ込む様は「苗打ち」。このみずみずし美しい苗の姿を強調するならば「玉苗」などなど、このシーン1つとっても色々な言葉があるそうです。正確に表現すれば、この輝くみずみずし絵は「玉苗」が正解なのかといらん事まで思いついてしまいます。

      辻村史朗が描いた早苗の景色

      みずみずしい田んぼは、銀箔が張り込まれて表現されています。田んぼも朝や昼、夕方や夜と、見せる姿をかえるます。この作品もまた、時間帯によって、また角度によって違った輝きを見せる画面は、1日を通して違った表情を楽しむことができます。

      初夏は、気候もよく、緑も健やかで、心がウキウキする季節です。そんな季節を一年を通して楽しむもよし、季節に合わせて年に一度、この季節に楽しむもよし、人それぞれの楽しみ方ができるなと思います。こちらの作品は、辻村さんが昔から愛用している額をおつけいたします。


      芭蕉の早苗

      季語といえば、俳句の世界では、かの松尾芭蕉が「早苗」という季語を使って幾つかの句を残していますが、松尾芭蕉が初めて白河の関をに立ち、福島、東北の地にたどり着いた時に、


      「西か東かまづ早苗にも風の音」

      と詠んで、はじめてたどり着いた知らぬ土地で、方角もわからぬけれど美しい田んぼの光景に、吹く風の音に感じいって詠んだ一句だそうです。俳句にも精通しているのだよ、ということをお伝えしたいわけでもなく、たまたま辻村さんが本1冊の挿絵を担当された、松尾芭蕉を英語で読む松尾芭蕉全句集「Basho The Complete Haiku」という本が手元にあったので、「早苗」の俳句を探してみました。ちなみにこの本は講談社インターナショナルから発売されています。先の俳句を英語で読むと、


      "west
      east
      first young rice in also
      wind’s sound"


      となるそうです。なかなか興味深い本なので、挿絵もみながら是非読んでみてください!